三重テレビ『ゲンキみえ生き活きリポート』2019年2月17日

桑名駅前の複合施設サンファーレの中にある『桑名囲碁将棋サロン 庵(いおり)』
囲碁・将棋好きはもちろん、年齢も性別も関係なく誰もが気軽に立ち寄れる場所をつくりたいというオーナーの思いで2015年にOPEN!
飲食スペースやレンタルスペースも設け、囲碁・将棋の他にボードゲームなども楽しめることもあって、多くの人たちの憩いの場となっています。
そんな中、新たに生み出されたのが、桑名発祥の新競技『桑名七盤勝負(くわなななばんしょうぶ)』!
囲碁・将棋・チェス・オセロ・連珠・どうぶつしょうぎ・バックギャモンの7種を同時に楽しめる知の総合競技で地域の活性化を目指します!

こちらは再開発が進む桑名駅。
その駅前、複合ビルの『サンファーレ』。
桑名市のサテライトオフィスも入るビルの2階で、囲碁や将棋などで世代や性別をこえて楽しむことが出来る競技で地域を盛り上げるみなさんを紹介します!

 

それがこちら!
『桑名囲碁将棋サロン 庵』。
中にはさまざまな世代の人がたくさんいます。
囲碁将棋サロンと書かれていますが、初めて見るゲームもあるようです。

 

こちらは囲碁将棋サロンですよね?

「元々、囲碁と将棋のお店でしたが、いろいろなお客様が来られるので、幅広くお客様に遊んでもらえるよう、いろいろな種目の競技をご用意しています」

と、スタッフの山田さん。
そうなんです。
こちらは、名前こそ『囲碁将棋サロン』ですが、子供から高齢者まで、誰でも気軽に立ち寄れる空間を目指してつくられたコミュニティ・サロン。
オープンは2015年で、SNSや口コミで広まり、今では知る人ぞ知る人気スポットに。
実は今、この店から誕生したある競技が、全国に広がり、話題となっています。

 

『桑名囲碁将棋サロン 庵』オーナーの大川英輝さんに、このようなお店になった理由をお聞きしました。

「大人も子どもも集まることができる場所を桑名駅前に作ろうと思ったのがきっかけです。
が、入り組んでいる場所にあるため、最初は苦労しました。
しかし囲碁や将棋以外のゲームでも楽しむなど、店内での様子をSNSで発信したことがきっかけで様々なゲームの愛好家が来店するようになりました。
みなさん最初は自分の得意な競技をしたがりますが、その時にいたお客さんの組み合わせによって、やったことがないなら教えてあげるよ・・・という流れができ、いろいろなゲームを覚えることができるようになるんです」

 

そしてこちらはフードメニューも充実!
店内で調理した出来たてのメニューを提供し、飲食のみの利用もOK!
対局スペースの横にはセミナーや各種教室、展示会等で利用できるレンタルルームを2部屋も用意しています。
まさにコミュニティ・サロンですね。

 

「他のゲームもやってみたら結構面白く、また、そういうのが得意な人がいっぱいいるので、来て教えてもらったりしているうちに友だちが増えました」

「仲間も増えるし楽しいので、大阪から時々遊びに来ています」

「もともとチェスをできる場所ということで来ましたが、いろいろなゲームにハマったという感じで、結構毎週来ています」

 

「大人の中に混ざって遊ぶのは、緊張する時もあるけどしない時もある・・・」

「はじめはチェスで来たのですが、今日は将棋の気分だなぁとか、今日はオセロの気分だなぁとかがあります。
そういうときにいろいろな相手がいて、なんでもできるのが楽しみですね」

 

実は、こちらの桑名囲碁将棋サロンで誕生したある競技が、大きな話題になっていて、なんと明日、ここサンファーレで世界大会が開催されるそうなんです。
その準備中の会場がこちら。
7つのゲームがずらりと並んでいます。
この7つ揃ったものを『桑名七盤勝負(くわなななばんしょうぶ)』と言います!

 

『桑名七盤勝負』は、囲碁・将棋・連珠・チェス・オセロ・どうぶつしょうぎ・バックギャモンの7種の競技を並列に配置し1手ずつ進めて勝敗を決める、桑名発祥の知の総合競技。
机の端から順番に一手ずつ進め、終えると手番を交代し、一方が7種の内4勝した時点で決着。
各自持ち時間は45分です。

「当店に来ているお客さんが、それぞれの競技の日本の公式の団体に所属している方や、代表の方だったりしたので、その方々が同じ大会にもし出られたら、一気に仲良くなるんじゃないかなと。
それぞれの競技ごとの大会ですとそれぞれの競技の人しか集まらないのが、七つあれば七種類の方が興味を持ってもらえるのではと考案しました」

と、大川さん。

 

その奇抜さ、予想外の面白さから、SNSなどで一気に話題となり、今では北海道から熊本県まで24支部が活動し、全国各地で年20回ほど大会が開かれています。
さらに年に2回、桑名市で世界大会を開催。
桑名の名前がついた、桑名発の新しい競技が、今、全国に愛好家たちの輪を広げ、熱い旋風を巻き起こしているのです。

 

「専攻はオセロです。
普通だったら将棋の人には勝てませんが、全体で見たら勝てるっていうことがあるのが面白さの一つ、そしてもう一つは人との交流ですね。
対局終わった後にですね教えてもらえるっていうのが楽しみでもあります」

「七盤、同時にするっていうのは最初は本当に驚きました。
一番長い種目が将棋なんですけども、囲碁とかは強くなるのが時間かかりますので、いざ勝つとなると中々難しいですね」

この二人は福島県と奈良県から参加。

 

「七盤で全部勝つとかいうよりも、やってることが面白いんで、そこまで勝ち負けにはこだわってはいません」

「同時にやることで、パーティーゲームっぽい要素っていうかというか、楽しくできるというのが一番面白いですね」

こちらの二人は大阪と津市からの参加。

 

「子どもや初心者さんだけでなく、大人の方が真剣に競技としてやってくれることで、どうぶつしょうぎの新しい楽しみ方が広がったなと思います」

と語るのは、元・将棋女流棋士で『どうぶつしょうぎ』のデザインを担当した藤田麻衣子さん。

「今まで連珠が強くなっても、私たちの世界プロがないので、強くなったその先がなかったのですが、七盤勝負で勝ちたいから連珠をやりたい!という方がとても多くなり、ありがたいと思います」

と、連珠棋士の岡部寛九段。

2019年2月10日に開催された『第5回 桑名七盤勝負・世界大会』には、全国各地から選手・見学者を含めて、なんと80人が参加!
大いに桑名を盛りあげました!

「接点があんまりなかった方々が、『桑名七盤勝負』に集まってくれて、競技会まで開催されるというのは、嬉しいことです。
お互いに教えてあげようという善意でネットワークやコミュニティーが作られていくのは、本当に嬉しいです。
仲間をもっともっと増やして大きな輪にして、競技会を盛り上げていきたいですね」

と、大川さん。
みなさんも『桑名囲碁将棋サロン 庵』で、さまざまなゲームを通した交流をしませんか?